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精神医学

聴覚情報処理障害

「聴覚情報処理障害 APD. Auditory Processing Disorder」とは標準純音聴力検査;正常であるにもかかわらず、聞き取りにくさを訴える障害です。神経発達症;自閉症、注意欠陥症の方々が大半を占めるとされており、耳鼻科を受診されても異常なく、精神・神経科の問題として説明する次第です。


具体的な症状は、聞き返しが多い、聞き誤りが多い、雑音など聴取環境が悪い状況での聞き取りが難しい、口頭で言われたことを忘れてしまう・理解しにくい、早口や小さな声などは聞き取りにくい、目に比べ耳から学ぶことが困難である、長い話になると注意して聞き続けるのが難しい、などです。

これらは知覚・認知/中枢神経、脳・神経ネットワークの不具合が想定されています。多く入力された情報を仕分けることが難しいため、特に雑音など聴取環境の悪い状況での聞き取りが難しいのです。また注意が拡散するため、聴覚の情報を処理できないのです。聴覚の情報は視覚の情報より記憶に残りにくいため、障害が顕著に現れやすいと考えられています。


原因は聴覚ではなく、中枢神経、脳・神経ネットワークの不具合のため、これらをサポートすることが必要です。説明する際はゆっくりと大きな声で行う、雑音のない静かな場所を選ぶ、口頭の説明のみでなく、文書でも手渡す、長く話さず、手短かに説明する、などです。

本人もできる限り、視覚情報を選択する、聴覚情報となる際は録音して後ほど聞き返す、雑音が多い際はノイズ・キャンセリング・イヤホンを装着する、普段は静かな部屋や環境に身を置く、絵画や文学に癒される、たまには音楽も聴いてみる、五感・全体のバランスを整える、などです。

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