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精神医学

男女の感覚差

かつて某有名作家は「男性の恋愛は絵画であり女性の恋愛は音楽である」と記述しました。その意味は絵画は部屋に何枚も飾ることができることができるけれど、音楽は1曲しかかけられないということです。これは数万年前から変わることない人間の本能である一夫多妻を意味します。今回はそれではなく、男女の感覚差に着目します。

絵画は視覚により、音楽は聴覚により入力されます。某作家は意図してか、これは男女の特性をとらえました。前記の通り、超男性の自閉症者は視覚を得意としており、聴覚を苦手としています。口頭で指示されると混乱しますが、文書で指示されると理解できます。音楽や音声より、パソコンや動画を好みます。

また、自閉症者の特徴に固執があります。これに視覚が合わさると、すぐ見て分かる規則性のある現象にこだわるようになります。具体的には、鉄道、自動車、プラモデル、コンピューターなどです。不規則な世の中に不安を覚えるため、規則ある趣味の世界に安心を覚えるのです。

一方、女性は聴覚を得意とし、言語に秀でています。女性はお喋りを好んだり、電話をよくすることでもうなずけます。これは狩猟採集時代より、女性が集団で採集を行なってきたことや、育児を行なってきたことなどにより、言語を多用したことが考えられます。

女性の自閉症は男性の25%であり、比較的、社交性・柔軟性に富んでいると言えます。女性の好みとして、上記のお喋り、音楽などの聴覚刺激をはじめ、エステ、マッサージなどの触覚刺激も挙げられます。

このように、男女の感覚差は、個性とも病理とも言え、その境界は時代と地域により異なります。本人が仕事や生活において困っているかどうかが分岐点です。本人もさることながら、とりまく地域や社会も含め、病理を生じないよう、優しい環境を作ってまいりたいものです。

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