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精神医学

「性犯罪」とは

「性犯罪」とは
強制性交罪(強姦罪)強制わいせつ罪など、性的自由を侵害する行為や、公然わいせつ罪、わいせつ物頒布罪などの総称。13歳未満者は意思判断能力が未熟であるとみなされるため、13歳未満者と性交は強制性交罪(強姦罪)となります。

加害者の99%が男性被害者の97%が女性という、性差の著しい犯罪行為。被害者は身体のみならず「こころ」に重大な傷跡を残すため、「魂の殺人」と言われます。および、被害に遭ったことを「恥ずかしい」と考えたり、「取り調べ」などで「セカンドレイプ」とも言われる被害を受けたりすることから、警察へ被害届を提出しない「暗数」がかなり多いと考えられています。

加害者と被害者との関係において、「面識あり」強姦;約50%強制わいせつ;約25%であり、年々増加しています。一方、認知・検挙件数は、強姦;減少傾向、強制わいせつ;増加傾向(平成26年は昭和40年の2.3倍)を認めています。これは社会構造や形態による現象と言えるでしょう。

「性犯罪の類型」

1. 単独強姦
10代より一般非行・犯罪傾向を認め、性犯罪を繰り返し、異種犯罪を行います。中卒4割。

2. 集団強姦
10代より性非行・一般非行・犯罪を認めます。中卒7割。

3. 強制わいせつ
痴漢を繰り返す者とそれ以外の性犯罪におよぶ者。既婚者4割、有識者8割。

4. 小児わいせつ
中高年になり性犯罪におよび、複数回の刑事処分を受けています。

5. 小児強姦
前科ない中高年が親族や面識ある女児に関係性を利用しおよびます。

6. 痴漢
複数回の刑事処分を受けています。再犯率45%。大学進学者3割。

7. 盗撮
複数回の刑事処分を受けています。再犯率36%。大学進学者・未婚者が最多。

「強制性交・強姦罪」について

性犯罪の加害者の99%は男性ですが、「性欲」が動機とは限りません。大半は「暴力」と考えられています。海外の調査研究によると表題の加害者は下記に分類されます。

1. 怒り報復型
女性全般に対する報復によります、過去に女性から受けた屈辱を晴らしたいという復讐心からです、被害女性は加害男性に屈辱を与えた訳ではありません。男性は暴力的・衝動的な性格です。

2. 搾取型
男尊女卑の考えを持つ男性です、加えて自己中心的・利己的な性格です。

3. 補償型
社会的地位が低いため劣等感を覚えています。女性を支配することで、刹那の優越感を覚えます。

4. サディスティック型
女性を心身とも傷つけることに喜びを覚えます。 連続・強姦殺人を犯すこともあります。

「強制性交・強姦罪」の類型
 犯罪性暴力性非人間性性愛性親密性•••

「性犯罪」の「再犯防止指導」

確定施設;スクリーニング・対象者選定、犯罪内容・常習性・問題性
調査センター;性犯罪調査、再犯リスク・問題の程度、処遇適合性
本科実施施設;再犯防止指導、本科プログラム(高・中・低密度)、調整・集中プログラム

「性犯罪」の「再犯防止指導」

課程内容
性犯罪の過程過程を理解、洞察を深化、制御・変化へ動機づけを高める
認知の歪み否認、責任転嫁、自己正当化、自己中心性などを矯正する
自己管理と対人関係感情・衝動コントロール、対人・疎通スキルの体得する
被害者への共感被害者の気持ち立場を想像し、贖罪の意識を高める
再発防止計画認知・行動・生活を見直し、具体的な再発防止計画を立てる

本人はもとより、本人家族の心理苦痛を援助しつつ、再発防止計画の立案などにも参画(同意取得)。
海外では、市民ボランティア・関係者・専門家らが、本人を支えるチーム体制を整備します。
日本では、保護観察所を中心とした支援体制が期待されています(社会的包摂)。

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