“SST”とは
“Social Skills Training” または「社会生活スキルトレーニング」とも呼ばれています。
SST は1940 年代、行動療法にはじまり、認知療法の要素も取り込み、発展してきました。複数の理論を背景とし、様々な技法を含んでいます。SST は科学的に効果が実証され、日本では1994 年、精神医療機関において入院加療者を対象として「入院生活技能訓練療法」が診療報酬化されました。
対人関係を中心とする「ソーシャルスキル」、服薬自己管理・症状自己管理など「疾病自己管理スキル」を高める方法などがパッケージとして開発されています。
現在は、精神医療だけでなく、一般教育、矯正教育、更生保護、就労支援、職場のメンタルヘルス(産業)など、多くの領域で実践されています。
SST は「希望志向」であり、精神障害者をはじめ、支援を必要とする方々の希望に基づく支援方法です。「対処能力 Coping or Empowerment」を高め、一人ひとりの「回復 Recovery」を目指しています。