DOHaD. Developmental Origins of Health and Disease 健康と疾病の発生の起源説とは「将来の健康や特定の病気へのかかりやすさは、胎児期や生後早期の環境の影響を強く受けて決定される」という概念です。
「発達過程(胎児期や生後早期)における様々な環境によりその後の環境を予測した「適応反応 “Predictive Adaptive Response”」 が起こり、そのおりの環境とその後の環境との適合の程度が将来の疾病リスクに関与する」と考えられています。
「胎児期・生後早期の発達過程」は、将来の病気のリスクを決定するいわば “Window Period” です。この時期からのよりよい食育や成育環境を通して将来の疾病リスクを減ずること、さらに個々の遺伝的背景をもとに疾病リスクに対して早期から介入していく「先制医療」の概念が注目されています。