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神経発達症群 (6A0)

注意欠如・多動症(ADHD)とは


「注意欠如・多動症」とは、“ADHD. Attention Deficit / Hyperactivity Disorder” の訳であり、下記を特徴とする先天的な障害です。

不注意多動性・衝動性(女児は不注意のみが多い)
有病率 子ども5%、成人2.5% 男女比 子ども2:1、成人1.6:1 遺伝率76%
•大脳基底核の機能不全→衝動性の抑制→Working Memory Training
•ADHD家庭は親子トラブル約3倍、ADHD児は怪我や留年が多い、学級崩壊を生じやすい
インターネット依存を生じやすい、非行化・犯罪化をしやすい
Gifted Children が誤診されている可能性/知情意の不均衡

幼少期から認められますが、この障害が注目されるようになったのは最近のため、大人になってから自分はADHDだと気づく方も少なくありません。多くの方は思春期に自然軽快するのですが、一部の方は成人以降も症状が遷延します。このため職場や家庭で問題行動として事例化するわけです。

前頭葉や大脳基底核の機能不全と考えられていますが、詳細は十分に分かっていません。薬物として、メチルフェニデートとアトモキセチンに効果あるとされています。脳内の神経接合部(シナプス)におけるノルアドレナリン再取り込み阻害により神経間の伝達を活性化し、注意力を改善すると考えられています。

非薬物的な対処法としては、このような問題行動が「病気の症状である」と認識した上、それを予防しうる行動を心がけることです。具体的には、

・客観的に考える
・長期的に考える
・優先順位をつける

・規則正しい生活を送る
・気持ちを穏やかに保つ
・周りの人々と仲良く過ごす

・周りの人々の理解と援助をいただく
・道具(メモ帳、スマホ、パソコン等)を利用する


などでしょうか。一般成人ならば当たり前のことですが、それができないため、職場や家庭で問題を生じてしまうのです。そこで、家族や友人、上司や同僚などに問題を指摘していただき、紙に書き出し、一つ一つ対処法を考えることが必要です。時には受診・相談されている精神科医や心理師とも相談してみましょう。

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