防衛機制とは、個人が不安・焦燥などの葛藤状況に陥った際、無意識に行う心理的な防衛行動です。適応・不適応、未熟・成熟といった観点から分類可能です。後者、年齢・発達による分類を紹介しましょう。
年齢 | 防衛機制 | 言動様式 |
固着 退行 分裂 | 特定の発達段階で停滞(足ぶみ) 以前の発達段階へ退行(子ども返り) 良いことと悪いこととを二分割(白黒思考) | |
0歳 | 同一視 投影 | 相手を取り込み、同一化すること 自分の相手に対する気持を、相手から自分の気持と思い込むこと |
乳児期 | 否認 投影性同一視 | 現実の否認 相手へ投影した気持に同一化、自分の気持を相手に押し付けること |
幼児期 | 原始的理想化 脱価値化 | 相手を理想化 相手を価値下げ |
反動形成 隔離 | 自分の気持と反対の言動 気持を言動と切り離すこと | |
青年期 壮年期 | 置換 昇華 合理化 知性化 | 妥協、置換すること 個人的な欲求を、社会的な活動へ高めること 責任転嫁 理論武装 |
50歳 | 諦観 | 自分の限界を知る、分限をわきまえる |