🔍 主な症状
- 尿意切迫感:急に我慢できないような強い尿意が起こる
- 頻尿:日中に8回以上トイレに行く
- 夜間頻尿:夜中に1回以上トイレで目が覚める
- 切迫性尿失禁:尿意を感じてから間に合わずに漏れてしまう(人によってはない場合も)
🧠 原因
- 膀胱の筋肉(排尿筋)の不随意な収縮が主な原因です。
- 原因は多岐にわたり、以下のようなケースがあります:
- 神経系の障害(脳梗塞、パーキンソン病など)
- 加齢による機能変化
- 精神的ストレス
- **原因不明(特発性)**も多いです
🧭 診断の流れ
- 問診と症状のチェック(排尿日誌をつけることも)
- 尿検査・超音波検査などで他の疾患の除外
- 必要に応じて残尿量の測定や膀胱内圧検査
💊 治療法
- 生活習慣の見直し
- カフェイン・アルコール・刺激物の制限
- 適度な水分調整(控えすぎないことも大事)
- 排尿トレーニング(膀胱訓練)
- 薬物療法
- 抗コリン薬(膀胱の収縮を抑える)
- β3受容体作動薬(膀胱をリラックスさせる)
- 行動療法や骨盤底筋トレーニング
- 特に女性に有効なことが多い
- 重症例ではボツリヌス療法や電気刺激療法もあります
気になる症状がある場合は、泌尿器科の受診がおすすめです。
もし生活や仕事に支障をきたしているなら、生活リズムやストレスの見直しも重要なポイントになりますよ。
🧠 精神疾患と過活動膀胱の関係性
① 精神的ストレスや不安が引き金になる
- 不安障害・パニック障害・うつ病などでは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすくなります。
- これが膀胱の神経系に影響し、頻尿や尿意切迫感を引き起こすことがあります。
② 過活動膀胱が精神状態に影響を与える
- トイレが心配で外出や人との交流を避けるようになる
- 睡眠不足(夜間頻尿の影響)→ 気分の落ち込みやイライラが悪化
- 「いつもトイレを探している」ような状態で、社会不安や抑うつ症状が強まることも
③ 薬の影響
- 抗うつ薬や抗不安薬の中には、排尿に影響を及ぼすものもあります(頻尿や尿閉など)。
- 逆に、OABの治療薬が精神症状に副作用を起こすケースもあります(例:抗コリン薬での認知機能低下など)。
🔄 つまり、悪循環に陥りやすい
例:
精神的ストレス → 頻尿 → 不安が増す → さらに頻尿が悪化 → 社会的孤立感・抑うつへ
🩺 どう対応していくのがいい?
- 泌尿器科と精神科(または心療内科)の連携がとても大切です。
- 「どちらかが原因」と決めつけず、心身両面からアプローチすることで改善しやすくなります。
- CBT(認知行動療法)などの心理療法も、頻尿や不安への対処に役立つケースがあります。
もしあなた自身や身近な方が、心と体の両方で悩みを感じているなら、ひとりで抱え込まずに専門医に相談するのが第一歩です🍀
また、自分にとって安心できる環境づくりや、ストレス軽減の工夫もとても大事ですよ。
