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精神医学

買物依存症


「買物依存症」もしくは「強迫買い Compulsive  Buying 」は下記のように定義されています (McElroyら)。

1. 購買への不適切なのめり込み、または不適切な購買への衝動や購買行動
2. 苦悩の原因となる購買行動は時間を浪費し、

 社会的・職業的機能を著しく損ない、
 最終的に(負債や破産などの)債務問題に至る
3. これらの過度の購買は軽躁、または躁病によって生じたものではない

背景には個人の不安や抑うつのような心理的な要因と企業の広告や宣伝のような社会的な要因とが複雑にからみあっていると考えられています。ご説明のように彼と別れた寂しさを埋め合わせるために買物をしているのでしょうし、それを企業がさらにあおっているところもあるでしょう。特に最近はインターネットクレジットカードが普及し、スマートフォンで、いつでもどこでも、買物ができるようになりました。豊かな社会の功罪と言えます。

治療は不安や抑うつを和らげることが第一です。友人とのお付き合いやお好きな趣味で余暇を過ごすことできると良いですね。それだけでは不十分でしたら心療内科や精神科を受診しましょう。買物依存症と併発する疾患として気分障害、不安障害、摂食障害、薬物使用などが認められています。このため気分安定薬や抗不安薬などの薬物やカウンセリング、グループセラピーが望まれます。そして、これまでの人生を見つめなおし、これからの人生をどう生きていくかみつけられるとよいでしょう。

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