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精神医学

自閉症と肥満症

自閉症は「クレッチマーの分裂気質・やせ型」に遺伝子的にも近似して、「やせた色白の少年」という方々が多い印象でした。それが2000年以降、次第に様相が異なりました。前述の通り、インターネットやスマートフォンの普及により自閉・固執を特徴とされる方々は自宅・自室にひきこもり、対人接触を避け、運動しなくなりました。自室ではスマホによりオンラインゲーム・ソーシャルゲームを昼夜問わず楽しみます。古典的名作は「ゼルダの伝説」「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」などでしょう。

自閉症は自閉・固執に加え、感覚過敏・味覚過敏があります。幼少期より好き嫌い強く、特に野菜を嫌います。それでも子ども頃は母親が苦労し、野菜ジュースにするなどして与えますが、思春期以降は言うこと聞かなくなります。自室にひきこもりファストフード、コンビニ弁当、スナック菓子、ジュース、時にアルコール摂取に至ります。結果、「やせた色白の少年」は「太った色白の中年」に変貌します。

自閉症の易刺激性・興奮を抑える治療薬が食欲増進を助長することもあるため悩ましいところです。一方、これらを抑え、睡眠へ導くことにより、食欲増進ホルモン「グレリン」は減少し、食欲減少ホルモン「レプチン」は増加しますので、夜間に睡眠を摂り、規則正しい生活を送ることは、体重減少につながります。

「腸内細菌」が話題になっています。腸は「第二の脳」と呼ばれ、無数の神経細胞叢が張り巡らされています。その環境を維持するのが腸内細菌です。自閉症は些細なストレスにより、吐気/機能性ディスペプシア、下痢/機能性胃腸症も頻繁に訴えます。これに対し、適切なストレス対処の上、ビオフェルミン製剤が少なからず効果的です。規則正しい食生活・運動習慣を前提に、医療の援助を活用して下さいませ。

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