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精神医学

自己愛性パーソナリティ障害

自己の重要性の増大な感覚、共感の欠如、自分が独自であることの誇大的な感覚を特徴とする
しかし、その反面、彼らの自尊心は脆弱で、些細な批判に弱い

大きなうぬぼれ、特権意識は格別である
批判には耳を傾けず、怒り出すこともある

富や名声を得ることを熱望する
自己顕示欲が強く、自分を大きく見せる

対人関係は利己的、そのために反感を得ることもある

自尊心が脆弱であるため、抑うつ状態に陥りやすい
強さや美しさを求めるため、中年期危機に陥りやすい

診断基準、DSM-5、一部改変

空想・行動の誇大性、賞賛されたい欲求、共感の欠如
以下のうち5つ以上を示す

自分が重要であるという誇大な感覚
限りない成功、権力、魅力、美しさ、または愛の空想にとらわれている
自分が「特別」であり、他の特別な人々だけが理解しうる、関係できると考えている
過剰な賞賛を求める
特権意識
自分の目的を達成するため他人を利用する
共感の欠如
他人を嫉妬する
尊大で傲慢な態度

回復するためには、これまでの自己愛を捨てなければならない
抑うつ状態に陥った際、あるがままの自分と向き合い・受け容れられるかが回復の分岐点である
対人関係の改善には、被害的な認知から自責的な認知への転換が必要である

内観療法
集中内観;6泊7日、内観研修所に宿泊。「内観三項目」「お世話いただいたこと」「お返したできたこと」「ご迷惑おかけしたこと」を母父、兄弟姉妹、恩師などに対する自分を順々に調べ尽くす

人生の不安苦悩から逃げず、目をそらさず、沈静し、「生の実相」を覚知する。そして自分の外部にある富や名誉・社会的地位、そして死に対し、いわば「無関心」の態度を堅持することで、「自由」「心の平静」を得ることができる

症例

C男は45歳の弁護士である、いつも尊大な態度で同僚の業績を批判していた、他者からは賞賛を求める割に、他者に御礼を述べることは稀であった、このため同僚や部下は表面的な関わりに限っていた

彼は富裕層の顧客を重要と考え、熱心な弁護を行い、莫大な報酬を得ていた
逆に貧困層の顧客を軽視し、依頼は同僚へ押し付けた

とある相続に関する事件を担当になり、認知症に罹患していた富裕・老人の後見人になった、その結果、莫大な遺産を入手することになったのだが、親族より職権濫用、詐欺罪に相当するのではないかと嫌疑をかけられた

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