統合失調症とは、幻覚・妄想を中心とした陽性症状と無為・自閉を中心とした陰性症状とが混在する感覚・認知・行動の障害です。幻覚・妄想は被害的な内容になることが多いです。「ムンクの叫び」は被害的な幻聴に悩む姿を表しているそうです。
病気の明らかな原因は不明ですが、男性は思春期・青年期の10代後半〜20代、女性はそれに加えて、更年期の40代後半〜50代に、脳内のドーパミンと言われる神経伝達物質の過剰な放出が起こると考えられています。このため、治療はまず脳内のドーパミンを抑制する薬(抗精神病薬)を服用していただきます。
また、ご本人は病識が欠如している場合が少なくありませんので、現在、知覚している出来事が病気によるものだということを、繰り返し穏やかに説明していく必要があります。ご家族の方々も同様の理解を得て、ご援助・ご協力いただきたいと思います。
一方、慢性期になると陽性症状は治まり、無為・自閉といった陰性症状や更に注意・記憶・流暢性といった認知機能障害が主になりますので、リハビリテーションが必要になります。具体的には生活療法・作業療法・職業訓練や社会技術訓練(SST, Social Skills Training)が有用です。ご家族はもとより、地域の保健師・精神保健福祉士・作業療法士の方々と連携をとりながら、治療を継続されるようお勧め致します。
2001年度アカデミー賞主要4部門を受賞した「ビューティフル・マインド」。 監督のロン・ハワード(「アポロ13」「身代金」)は監督賞を獲得し、彼と長くパートナーを組んできた製作のブライアン・グレイザーとともに見事作品賞も受賞した。 天才数学者ジョン・ナッシュを演じるのはラッセル・クロウ(「グラディエーター」「インサイダー」)。 天才であるがゆえに国際的な諜報活動に巻き込まれ、その先に待つ衝撃の真実に立ち向かう姿(統合失調症に伴う被害妄想)を圧倒的演技力で表現。 献身的な愛でただ一人夫を支える妻アリシアを演じたジェニファー・コネリー(「ダークシティ」「レクイエム・フォー・ドリーム」)も、本作品で見事アカデミー賞助演女優賞に輝いた。 全世界で大絶賛された勇気と情熱の感動傑作!