
精神科の診察と診断
精神科の診察と診断において最も重要な行為は「面接」です。21世紀となり、どれだけ科学や技術が
進んでも、人間の「脳と心」を理解するには、まず患者さんと精神科医とが協力して「面接」を重ね、
病気に関する「情報」を共有し、回復に向け、「協働作業」を行うことが不可欠です。
そのためには「守秘義務」のもと、良好な「患者-医師関係」を保つことが必要であり、精神科医は患者さんのため「意識・無意識」に語られる様々な発言をくみ取り「共感」を示します。
「情報」は「主訴」「現病歴」「家族歴」「生育歴(生活歴)」「既往歴」「現在症」に大別され、これをもとに必要な「心理検査」「血液検査」「画像検査」などを加えて、「診断」を行います。