精神医療の歴史(世界)
1377年:Bethlem Royal Hospital in England(世界最古)
1656年:Hôpital de la Salpêtrière en France
1793年:Philippe PinelがHôpital de la Salpêtrièreの閉鎖病棟において患者を鎖から解放しました。
1886年:Sigmund Freudが「自由連想」「精神分析」を創始。
1899年:Emil Kraepelin が「精神病」を「早発性痴呆」と「躁鬱病」に分類。
1911年:Eugen Bleuler が「早発性痴呆」を「精神分裂病」へ改名。
1853年:International Classification of Diseases、ICD/World Health Organization, WHO
1952年:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, DSM/American Psychiatric Association, APA
精神医療の歴史(日本)
平安時代:皇女が「物狂い」となり「霊泉」を服用したという記録があります。
鎌倉時代:仏僧が薬草を与えたという記録があります。
江戸時代:「大雲寺信仰」、農家による生活支援「茶屋」
明治時代:「岩倉癲狂院」/「京都府癲狂院」
「東京府癲狂院」「東京府立巣鴨病院」「東京都立松沢病院」
1889年:「巣鴨病院」の改称に伴い「癲狂」は使用されなくなくなりました。
しかし精神病患者の多くが「私宅監置」「座敷牢」に収監されていました。
1918年:「わが邦くに十何万の精神病者は実にこの病やまいを受けたるの不幸の他ほかに
この邦くにに生まれたるの不幸を重かさぬるものというべし」呉秀三(東京帝国大学教授、松沢病院病院初代院長)
1950年代:精神科病院建設、CP発見・抗精神病薬ブーム(CP. Chlorpromazine )
1990年代:SSRI・精神科クリニックブーム
精神医療の法律
1950年:精神衛生法
1965年:精神衛生法・改正/1964年:ライシャワー駐日大使刺傷事件
当時19歳少年(統合失調症・入院歴あり)にナイフで大腿を刺され重傷を負った、この時に輸血を受け「私の体の中に日本人の血が流れることになりました」と発言し、多くの日本人から賞賛を浴びたが、この輸血後肝炎に罹る
1987年:精神保健法/1983年:宇都宮病院事件
栃木県宇都宮市にある精神科病院、報徳会・宇都宮病院にて、看護職員らの暴行により患者2名が死亡した事件
1995年:精神保健及び精神障害者福祉に関する法律/1994年、北陽病院事件
2000年、介護保険制度
2006年、障害者自立支援法
精神医療の未来
光トポグラフィと磁気療法の過剰宣伝
遠隔診療と保険診療
遺伝子解析と倫理性
AI. Artificial Intelligenceを用いた精神科診断
ロボットによる代替治療
人間による精神療法・心理療法の重要性