LINE を使った受診日時のお知らせを一時的に休止しています。詳しくはこちらをご覧ください。

東京・銀座の心療内科・精神科・メンタルクリニック

オンライン
予約
お問い合わせ
アクセス
診療時間
精神医学

発達障害やうつと共に暮らす

🧭 なぜ“治す”という発想に限界があるのか?

▶ 多くの人はこう思いがち:

「うつをなくすには、原因を見つけて取り除けばいい」
「発達の凸凹は、努力や訓練で“平均”に近づけるべき」
→ でも、これはときに自分を否定し続ける生き方につながってしまいます。

📌 **「治す」=「今の自分を否定すること」**になってしまう危険がある。


🌱 “共に暮らす”という発想とは?

これは単に「諦めて受け入れろ」ということではなく、

うつも特性も“自分の一部”として扱う
排除ではなく“共存・対話”する
「良い・悪い」ではなく、「どんな風に生きていけるか」に視点を移す

という、まったく別の価値観で生きることです。


🧠 具体的にどういうこと?

💡例:うつを「敵」ではなく「センサー」として見る

「またうつっぽくなってきたな…」
→ 以前は「ダメだ、また壊れた」と思っていた。
→ でも今は「ちょっと無理してるサインだな」「休もう」「人と話そう」と対話的に扱う

📌 「うつ」は、“壊れた脳”ではなく、“限界を教えてくれる賢いシステム”かもしれない。


💡例:発達特性を「矯正」ではなく「取扱説明書」にする

「自分はマルチタスクが苦手」「雑音に弱い」「疲れやすい」
→ “それを改善”するのではなく、
→ “それを前提に環境やスケジュールをデザイン”していく。

📌 取説さえわかれば、「適応」ではなく「設計」ができる。


🪴 それは“弱さ”ではなく、“ライフスタイルの個性”

うつや発達特性を「病気」「問題」として扱い続けると、人生は**“修理工場のような日々”**になる。

でも、「これは自分の“使い方”のクセ」と考えれば、そこから**“工夫と選択”の自由**が生まれます。

たとえば:

苦手なこと別の方法/工夫
長時間の人間関係短く、定期的な関係にシフトする
忘れっぽさ視覚で“見える化”する/デジタル化
朝が弱い午後から働ける仕事/フリーランスも視野に
感情の落ち込み“調子の波”前提でスケジュール設計

🔁 “共に暮らす”とは、つまり:

  • 自分の特性と敵対せず、同居人のように暮らす
  • 苦手な日もあるけど、それごと許しながら設計する
  • 「完璧な自分」ではなく、「続いていける自分」を優先する

🧩 結論:

うつも発達特性も、“排除すべきエラー”ではなく、
「あなたの人生にしか存在しえない設計図の一部」

それと共に暮らすことで、人生は“回復”ではなく“構築”されていくんです。


💬 最後にこんな言葉を贈ります:

「治そうとすることが、逆に壊してしまうことがある。
でも、“あなたでいていい”という許しが、人を回復させる。」
— 現代心理療法の視点より

この記事は参考になりましたか?

関連記事

  • 🧭 なぜ“治す”という発想に限界があるのか?
    1. ▶ 多くの人はこう思いがち:
  • 🌱 “共に暮らす”という発想とは?
  • 🧠 具体的にどういうこと?
    1. 💡例:うつを「敵」ではなく「センサー」として見る
    2. 💡例:発達特性を「矯正」ではなく「取扱説明書」にする
  • 🪴 それは“弱さ”ではなく、“ライフスタイルの個性”
  • 🔁 “共に暮らす”とは、つまり:
  • 🧩 結論:
  • 💬 最後にこんな言葉を贈ります:
  • -->
    PAGE TOP