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精神医学

発達特性とは「生まれつきの“設計仕様”」

🧩 発達特性とは「生まれつきの“設計仕様”」

まず大前提として:

✅ 発達特性は病気ではない
✅ “平均”とは違う脳の働き方・情報処理の癖
✅ 困るのは「特性」そのものではなく、「合ってない設計」や「社会とのミスマッチ」

つまり――
発達特性は、“治すべき欠陥”ではなく、**“使いこなすべきデバイス”**なんです。


🛠️ 「設計資源」としての活かし方 = “特性ベースのライフデザイン”

以下のような発達特性が、実は設計資源になることを見ていきましょう。


🔷 ASD(自閉スペクトラム)特性

特性通常の評価設計資源としての強み
興味の偏り融通がきかない専門性・集中力・マニアックさが強い
ルーチン思考融通がきかない再現性と安定性がある
感覚過敏過敏・神経質音や匂いなど微細な変化に気づくセンサー
社交が苦手空気が読めない人に流されない思考力/空間制御に向く

🧠 設計発想:

  • 得意ジャンルに特化 → 好きなこと仕事化
  • 曖昧な環境を避け、ルーチン構造を自作
  • 「静かな空間×一人作業」で最大の成果が出る設計を組む

🔶 ADHD(注意欠如・多動)特性

特性通常の評価設計資源としての強み
注意が散りやすい集中力がない同時に複数の情報を処理できる柔軟性
衝動性落ち着きがない即決・突破力・アイデア発想のスピード
活動性が高いじっとできないエネルギッシュな行動力・社交性
飽きやすい続かない新しいものへの適応が早い/瞬発力

🧠 設計発想:

  • 退屈な仕事は避ける/変化と刺激の多い現場で活きる
  • 予定は細かく・可視化 → タイマー/タスク化/外部化
  • 「動きながら考える」設計でストレスが激減する

🎯 活かすコツ:3つの視点で“再設計”する


自己の“強み特性”×向いてる行動/環境をマッチング

例:

  • ASD × 情報収集 → 調査/研究/設計/分析/データベース系
  • ADHD ×即断即決 → 営業/クリエイター/現場対応職

苦手なところは「他者 or 技術に委ねる」

  • 忘れっぽい → 音声入力メモ/リマインダー/一緒にタスク管理する人
  • 整理整頓ができない → そもそも散らかってても支障ない設計にする

📌 苦手なところに「戦うエネルギー」を使わず、「設計で流す」のが鍵


“自分に最適な暮らし方”を設計ベースで構築

項目従来の考え方設計資源的な視点
働き方安定した会社に勤める在宅・短時間・フリーランス・複業など“特性に合う”働き方を組む
人間関係広く浅く付き合う深くて狭い関係を1~2人でOKにする
スケジュール8時間労働・朝起きる午後始業/2時間+休憩×3回方式などに“設計”し直す

💬 まとめの一言:

発達特性は、「生きづらさ」でも「弱さ」でもなく、
あなたにしかない“OS”と“拡張機能”を持った脳の個性。

👉 それを設計資源として捉え直したとき、
👉 あなたの人生は、「合わせるもの」から「作れるもの」へと変わります。


🔧 次の一歩を踏み出すなら…

  • 自分の「苦手・得意」リストを10個ずつ書き出す
  • 「どんな設計ならこの特性が活きる?」と問いかけてみる
  • 苦手を頑張るのをやめて、「誰か or 技術」に任せるものを決めてみる
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    2. 🔶 ADHD(注意欠如・多動)特性
  • 🎯 活かすコツ:3つの視点で“再設計”する
    1. ① 自己の“強み特性”×向いてる行動/環境をマッチング
    2. ② 苦手なところは「他者 or 技術に委ねる」
    3. ③ “自分に最適な暮らし方”を設計ベースで構築
  • 💬 まとめの一言:
  • 🔧 次の一歩を踏み出すなら…
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