🧠 犯罪心理学とは?
**犯罪心理学(Criminal Psychology)**は、
「人はなぜ犯罪を犯すのか?」という問いに、心理学的な視点から答えようとする学問です。
つまり:
「悪いことをした」ではなく
「なぜ、その人はそうするしかなかったのか」を探る。
🔍 犯罪心理学の目的
項目 | 内容 |
---|---|
👤 犯罪者の理解 | 性格、動機、感情、思考のクセなど |
🎯 犯罪の予防 | 犯罪に至る前の兆候やリスク因子を分析 |
🧩 犯罪行動の分析 | 手口や行動パターンから心理を読み取る |
🗣️ 供述・自白の信ぴょう性 | 嘘をついている?信じている?を見抜く |
⚖️ 精神鑑定・責任能力の判断 | 罪を問えるかどうかの判断にも活用される |
🔨 分野の例:どんな心理が関係するの?
1. 動機の分析
- 怒り、恨み、欲望、恐怖、快楽など
- 無意識のフラストレーションが爆発することも
2. 人格や性格傾向
- 反社会性(サイコパス)
- 衝動性、情緒不安定、自尊心の低さ など
3. 成育歴や環境
- 幼少期の虐待・ネグレクト
- 家庭内暴力、いじめ、孤立、貧困
4. 認知のゆがみ(考え方のクセ)
- 「あいつが悪いから、やって当然」
- 「世界は俺を見下している」
- → 歪んだ正当化や過剰な被害意識
⚖️ 関連する犯罪タイプ別の視点
犯罪タイプ | 心理的背景 |
---|---|
殺人 | 怒り・復讐・支配欲・精神疾患など |
放火 | 注目を浴びたい、快感、怒りの表現 |
性犯罪 | 欲求不満・支配欲・妄想・共感欠如 |
窃盗・万引き | スリル・ストレス解消・経済的理由 |
サイコパス的犯罪 | 良心の欠如・他者への共感の欠如 |
🧬 よく使われる理論やテスト
- ビッグファイブ性格検査(外向性・協調性などのスコア)
- ミネソタ多面的人格目録(MMPI)
- ロールシャッハテスト(投影法)
- 認知行動療法モデル(CBT):思考と行動の関係を分析
🧠 有名な理論(ざっくり)
理論 | 内容 |
---|---|
フロイトの精神分析 | 無意識の欲求やトラウマが犯罪の根底にあることが多い |
バンデューラの観察学習 | 他人の行動を見て「犯罪もあり」と学ぶ |
サザーランドの差異接触理論 | 犯罪者と多く接することで“普通のこと”と認識する |
ラベリング理論 | 「お前は悪い奴だ」と言われ続けると本当にそうなる |
📚 犯罪心理学を学ぶと見えてくること
- 犯罪者も“人間”であるという視点
- 犯罪は「個人の悪さ」だけではなく「環境の結果」でもある
- 予防・更生のためのアプローチ(再犯防止プログラムなど)
🕊️ 最後に:犯罪心理学は“正義”を決める学問ではない
目的は「罰すること」ではなく、
「なぜそれが起きたのかを理解し、次を防ぐこと」。