「心臓神経症」は、胸痛や動悸、息苦しさなどの心臓に関連した症状があるにもかかわらず、検査では身体的な異常を認めない状態です。この症状は、心理的な要因やストレス、不安などが関与しており、身体的な異常ではなく心因性のものであることが特徴です。「神経性心臓症」や「心臓不安症」と呼ばれることがあります。
・胸痛:心臓付近に痛みを感じるが、検査で異常は見つからない。
・動悸:心臓がドキドキする、鼓動が速くなる。
・息切れ:呼吸がしづらくなる、息が詰まるような感覚がある。
・めまいやふらつき:不安に伴って起こることがある。
・不安感:心臓発作や重篤な病気ではないかという強い不安が伴う。
心臓神経症の症状は、実際には命に関わるような心臓の問題が原因ではなく、ストレスや不安などの心理的要因からくるものです。これにより、体が「戦うか逃げるか」の反応を示し、心臓に負担をかけたように感じられるのです。
精神医学