🧠 少年の脳はまだ“完成していない”
まず大前提として、脳は以下の順番で成熟していく:
📈 脳の発達順
脳の部位 | 機能 | 成熟時期 |
---|---|---|
扁桃体(感情) | 怒り・恐怖・快楽 | 思春期に活発になる |
海馬(記憶) | 学習・感情との結びつき | 10代後半に安定 |
前頭前皮質(理性) | 判断・抑制・論理 | 20代半ばでようやく完成 |
🔔 つまり、感情は先に発達するのに、理性は遅れて追いつく
→ 「感情が暴走しやすく、止められない」状態が10代の脳。
🧩 その結果、少年はどうなる?
傾向 | 脳の原因 |
---|---|
衝動的 | 前頭前皮質が未熟で抑制力が弱い |
短絡的な判断 | 長期的な視野で物事を考える力が弱い |
群れに流されやすい | 社会的同調に強く反応しやすい |
怒りや屈辱で一線を越えやすい | 扁桃体が強く反応し、理性で抑えきれない |
他者の痛みが想像しにくい | 共感回路(ミラーニューロン)の未発達 or 感情コントロール未熟 |
🔬 脳科学の研究からわかったこと
- 少年犯罪を犯した子どものMRI画像を分析すると、
→ 前頭前皮質の活動が弱く、扁桃体が過剰に活性化しているパターンが多い - 特にストレスや虐待の影響を受けた脳では、
→ 感情制御系が過敏 or 麻痺していることも - 10代は可塑性(柔らかさ)が高い=トレーニングや環境次第で回復も可能!
⚖️ 少年法や裁判にも影響してる
アメリカでも日本でも、最近の司法はこの脳科学の知見を取り入れてきてる:
- 「まだ脳が未成熟だから、責任を問うにも限度がある」
- 「更生の可能性があるなら、罰より教育を重視すべき」
📍例:アメリカでは、未成年に対する終身刑の適用が違憲とされた判例も(2005年、Roper v. Simmons)
🎯 少年犯罪に対する“新しい見方”
従来の見方 | 現代の見方(脳科学) |
---|---|
反抗的で悪い子 | 感情の制御が未熟なだけかも |
冷酷な人格 | 共感する能力がまだ育ってない |
すぐキレる性格 | 理性より感情が優位な脳の段階 |
更生不能 | 脳の発達段階を考えればチャンスはある |
🧠 じゃあ、どうすればいいの?
- 怒り・衝動をコントロールする認知行動療法(CBT)
- 共感力を育てるVR教育(被害者視点の体験)
- 安定した人間関係と安心できる環境
- スキル教育・役割の付与(自分に価値があると感じる経験)
💡→ 少年の脳は育て直しができる=「罰より支援」が最先端の考え方。
🧩 まとめ
少年犯罪の裏には、「未完成な脳」という“物理的な限界”がある。
悪意じゃなく、“発達の途中での暴走”なことも多い。
だからこそ:
- 「処罰」だけじゃなく「理解」と「再教育」が大事
- 本人も「もう取り返しがつかない」と思わずに、脳の発達に希望を持てる