問題の提起
まず「問題に気づく」ことが第一です。これは「問題への感受性」とも呼ばれ、常に自分や周囲の環境に対し興味や関心を抱き、観察することが必要です。それには「自分の思い込み」といった「認知のゆがみ(後述)」を排除する必要もあります。さらに問題を解決することに「積極的・挑戦的」になる態度も求められます。従って、ある程度の精神的な健康さ、不安や抑うつの改善が前提になります。
明確化・定式化
問題が明らかになれば、それは半ば解決したといっても過言ではありません。しかし、実際のところ、問題は「曖昧・混沌」としていて、なかなか明らかとは言えません。そこで「情報を集める」「問題の本質を明らかにする」「目標を設定する」「問題を解決する意義を再評価する」ことが必要です。そして、集められた情報を「分かりやすい言葉で、具体的に、正確に書き出し、まとめること」が有用です。できれば「図・表」にするとより理解しやすいでしょう。
代替可能な解決策の産出
「問題に対して、可能な限り多くの選択肢を挙げ、より良い解決策を得ること」を目指しましょう。そのためには「拡散的思考」(Guilford), 「ブレイン・ストーミング」(Osborn) を用いましょう。これは「頭の中に嵐を巻き起こす」という名称の通り、固定観念にとらわれず、様々なアイデアをいくつも考え出しましょう。「質より量」が重要で、それらを分類したり、組み合わせたりすることにより、更なるアイデアを考え出すことができます。
意思決定するまで「批判や評価を避け」「自由な雰囲気」の中で行うことにより、多くの「代替可能な解決策」を考え出せることができるのです。
意思決定
「代替思考な解決策」から「最適な解決策」を決定しましょう。それには「メリット」「デメリット」を十分に検討しましょう。評価基準は、問題解決の見込み、心理的な安定、時間や労力、自分・周囲への影響、などです。評価するには「収束的思考」を必要とします。「代替可能な解決策」を時間や内容によりまとめ「最適な解決策」へ至るように努めましょう。このまとめも「図や表」にすると視覚的に理解しやすいことでしょう。
実施と検証
「最適な解決策」を「実施・検証」しましょう。仕事や生活における「有効性・実用性」に注目いたしましょう。
結果を「客観的・具体的」に「観察・記録」すると効果的です。「時間、金額、回数」など「数値化」するとより良いでしょう。
実際には下記のワークシートを用いて問題解決を試みて下さいませ。