「咽喉がつかえる」「締めつけられる」「何かできている」など、様々な言葉で表わされる咽喉の違和感、異常感覚を生じるけれど、器質的な異常は認められず、咽喉の過敏性、癌への不安、うつ状態など「心因性」と考えられています。
漢方には「梅核気(ばいかくき)」「咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)」と呼ばれている病態があります。昨今では「ヒステリー球」とも言いますが、これらは「気が上逆して咽喉を塞いでしまう病」で、まさに現代の「咽喉神経症」と考えられます。
「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」は、「気」を巡らせる「理気剤(りきざい)」の一つで、うつを改善させたり、不安を和らげたりする働きがあるとされています。