⚖️ なぜ司法におけるASD対応が必要なのか?
ASDのある人が司法でつまずきやすい理由:
特性 | 問題になる場面 |
---|---|
非言語コミュニケーションの苦手さ | 取調べ中に「態度が悪い」と誤解される |
冗談や皮肉がわからない | 弁護士や裁判官の言葉の意図を読み違える |
柔軟な思考の苦手さ | 取調べで自分の言葉に固執 → 不利になることも |
不安への過敏さ | 緊張でパニック → 誤解・黙秘・虚偽自白のリスク |
反応の乏しさ or 過剰さ | 「反省していない」「逆ギレしてる」と判断されやすい |
📘 ASD対応マニュアルの中身(主に日本・イギリス・アメリカの例)
1. 👮♂️【警察・取調べ段階】
✅ 事前確認・配慮ポイント:
- ASD傾向があるか事前に把握(保護者・支援者・福祉機関と連携)
- 不用意に大声を出さない、急かさない、感情で追い詰めない
- 「はい」と言っても理解してないことがあると想定する
✅ 質問の工夫:
- 抽象的な表現を避ける
→ ×「あなたの気持ちは?」
→ ○「そのとき、イライラしていましたか?」 - 一度に一つの質問だけ
- 「なぜ?」ではなく「どうしてそうしたか、教えてください」
✅ 書類や手続きの可視化:
- 見通しを与える → 「今こういう段階で、次はこう進みます」
- 選択肢や図解を使った説明(視覚支援)
2. ⚖️【裁判・法廷対応】
✅ 裁判官・弁護士への配慮事項:
- ASDの特性が行動に影響を与えている可能性を前提に
- 被告の言動や反応を「反省のなさ」「敵対性」と即断しない
- 専門家の鑑定意見(精神科医・臨床心理士)を重視する
✅ 弁護士の支援の工夫:
- 法律用語や手続きの説明を超ていねいに行う
- 被告が何に混乱しているのかを逐一確認
3. 🧩【量刑・処遇段階】
- ASD特性に基づく「誤解されやすい行動」なのか、それとも本質的な反社会性なのかを見極める
- 更生の可能性、支援機関との連携の有無を重視
- 保護観察官や矯正教育スタッフにもASD対応の研修が広がっている
🌍 実際にあるASD対応マニュアル(リアル資料)
以下は実在する機関が作成した対応ガイドライン:
国・機関 | 資料名 |
---|---|
日本:日本弁護士連合会 | 「発達障害のある人の司法支援ガイド」 |
イギリス:警察ガイドライン | “Approach to suspects with ASD” |
アメリカ:司法精神医学会 | “Criminal Justice and Autism Spectrum Disorder” |
📍支援者、家族、弁護士、警察官、裁判官まで、多職種連携で支えるのが基本の考え方。
🧠 最先端トピック:取調べ支援ツール
- ASDのある被疑者のための**「取調べ補助ツール」**(カードやアプリ)
- 音声や文字で質問を視覚化 → パニックや混乱を防ぐ
- 英国などでは既に導入事例あり
💬 まとめ:司法×ASDは「誤解と無理解を減らす場」でもある
❝発達障害があるから罪が軽い、ではなく、
その人が「ちゃんと理解できていたか」「本当に意図があったのか」を
公正に判断できるように支援する❞
っていうのが司法に求められる“新しい姿”。