「品格」とは、人や集団の品性、威厳、倫理の高さなどを表します。外見や行動のみではなく、内面からにじみ出る人格や人柄を表します。品格の高い人は、勤勉・誠実で、礼儀正しく、他者を思いやり、その存在や言動から自然と人望を集めます。品格は一朝一夕に身に付くものではなく、日々の「積み重ね」や「生き方」により形成されます。
「医療の品格」とは、医療従事者が持つべき倫理観、責任感、誠実さ、そして人間性など、医療に対する理念を表します。品格の高い医療を実現するためには、医療の知識や技術のみでは足りません。患者さん・家族の言葉に傾聴・共感・受容すること、知り得た個人情報を守る高い倫理観を持つこと、一人の人間として尊重すること、患者さんの生命と健康を守るため全力を尽くすこと、治療の結果に責任を持つこと、治療の作用・副作用について患者さん・家族へ誠実に情報提供することなど「人間」として「常識的」なことです。