「ロマンス詐欺」とは、詐欺師・加害者が、インターネット、特にSNS・出会い系サイトを利用し、被害者と恋愛関係を装い、最終的には金銭をだまし取る詐欺です。詐欺師・加害者は被害者に対し、深い信頼や愛情を示し、長期間にわたりコミュニケーションを続け、感情的な「絆」を深めます。そし、様々な理由から「金銭」を要求します。例えば緊急の医療費・投資費用・借金などです。
ロマンス詐欺の特徴は、詐欺師・加害者がとても魅力的で説得力のある「物語」を作り上げ、被害者が相手を疑わせないよう巧妙にだますことです。被害者が実際に詐欺師・加害者と会ったことがない、もしくは会うことができない状況で詐欺が進行することがほとんどです。被害者は「経済的・精神的」に大きなダメージを与られます。
ロマンス詐欺師の特徴は下記の通りです。
魅力的なプロフィール;詐欺師は魅力的な写真や成功したキャリアプロフィールを作成し、被害者を引きつけます。写真はモデルや他人から盗んだものであることが多いです。
早い段階で親密な関係の申し出;出会って間もない段階で「愛している」「結婚したい」といった親密な感情を表現します。これは被害者を感情的に結びつけるための戦術です。
遠距離にいることを主張;詐欺師は、被害者と直接会うことが難しい遠距離に住んでいると主張します。
共感を誘うエピソード;自分の苦労話や、身内の病気、突然の事故、財産のトラブルなど、同情を誘うエピソードを語り、被害者に共感や支援をうながします。お金の要求;ある程度の時間が経つと、何らかの理由で金銭を必要といいます。
秘密主義;詐欺師は自分のことをあまり詳しく話さないか、話す情報が限定的であることが多いです。さらに、被害者が家族や友人に相談することを避けさせるように仕向けます。
矛盾や不可解な行動;話の中に矛盾があったり写真やプロフィール情報が一致しない場合があります。詐欺師は言い訳をして話を取りつくろうことが多いです。
圧力をかける;被害者が送金を渋ると、感情的に圧力をかけたり、時間がないと急かしたりします。
詐欺師は非常に巧妙で、被害者の感情や信頼を操作して金銭を騙し取ることを目的としています。とにかく、オンラインでのやり取りには注意が必要です。人間関係は「面接」が基本であることは精神科に限りません。