「マインドフルネス」とは
「いまこの瞬間の体験に意識を向け、評価せず、とらわれず、ただ観察すること」を語源とする
東洋では仏教の瞑想として3000年の歴史を持つが、欧米では西暦2000年以降、宗教的な要素を排し、
メンタルヘルスを安定する方法として流行するようになりました。
“Non-judgmental 判断しない”“Present-centered 現在に中心を置く”こと
“Doing mode すること”から “Being mode あること”へギアシフトすること
これらにより、すべての出来事を「あるがまま」に受け容れられるようになります。
調身(姿勢):結跏趺坐(あぐら)、背筋を伸ばし、顎を引き、半眼、斜め下を眺める
調息(呼吸):丹田呼吸・腹式呼吸、鼻で5秒吸い、口で10秒吐く、1から10まで数える(数息観)
調心(瞑想):無念無想(あらゆる邪念を捨て去り、無我の境地に達する)
呼吸法(簡易版・約3分)
1.呼吸に注意を集中します。腹部(丹田)を意識して、深呼吸しましょう。
2.深呼吸している時に、湧いてくる想いや考えにも意識しましょう。想いや考えについて、良い悪いなど、評価せず、ただ注意・観察しましょう。
3.他者や自分に対する想いや考えについて、注意・観察しつつ、静かに受け容れましょう。
呼吸法(標準版・約15分)
1.あお向けに寝るか、椅子に座るか、どちらか楽な姿勢を選びましょう。座る場合は、背筋を真っ直ぐ伸ばし、肩の力を抜きましょう。
2.目は閉じても、開けたままでも、かまいません。半開きもお勧めです(仏のように)。
3.約5秒間、息を吸い、約10秒間、息を吐きます。息を吸った時、腹部(丹田)に注意を集中しましょう。
4. 「呼吸のサーフィン」をしているように、呼吸に全神経を集中しましょう。
5.自分の気持ちが呼吸から離れたことに気づいたら、そのたび注意をそらせたものは何か確認しつつ、静かに腹部(丹田)へ注意を戻し、空気の出入りを感じましょう。
6.気持ちが呼吸から離れ、他のことを考えるたび、注意を呼吸へ向けましょう。どれほど気が散っても、そのたび、注意を呼吸へ向けましょう。
7.毎日15分間、行いましょう。気が乗らなくても、とにかく1週間続け、生活に組み入れることにより、どんな感じになるか観察しましょう。また、毎日一定の時間、何もせず、自分の呼吸に集中して過ごすということについて、どのように感じるか意識しましょう。