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精神医学

シリアルキラー

🔪 シリアルキラーとは?

👉 一般的な定義:

  • 3人以上の人を、一定の期間をあけて殺害する
  • 犯行は快感・支配・衝動に基づくことが多く、金銭や怨恨が目的ではない
  • しばしば「儀式的・パターン的」な犯行スタイルを持つ

🧠 シリアルキラーの心理的特徴


1. ❄️ 共感性の欠如(感情の“切断”)

  • 他者の苦しみや命の重みに対する共感が極端に低い、または「全くない」
  • 人を“物”のように扱う、対象化・非人間化が起きている

これは**サイコパス(反社会性パーソナリティ障害)**に多く見られる特徴


2. 🔥 支配欲と全能感

  • 「自分は神のような存在」「生殺与奪を握っている」という歪んだ万能感
  • 殺人を通して「他者を完全にコントロールする快感」を感じる

3. 🧩 人格の二面性(カメレオン的特性)

  • 表面上は魅力的、社交的、礼儀正しい
  • しかし内面は冷酷・操作的・共感ゼロ
  • ➤ テッド・バンディ、ジョン・ゲイシーなどは典型例

4. 🌪 過去のトラウマや虐待体験

  • 多くのシリアルキラーに共通するのが:
    • 幼少期の性的虐待、身体的暴力、感情の放置
    • 極端な親の支配・否定・恥辱体験
  • それが「怒りのエネルギー」となり、弱者への加害欲求に転化される

5. 🧠 快感条件づけ(性的サディズムや殺害の“報酬化”)

  • 殺人を犯すことで、快楽中枢(報酬系)が刺激されるようになる
  • これは中毒・依存と似た構造で、繰り返すほど強化される

🧪 脳科学の視点から見ると…

脳の部位異常傾向
前頭前皮質衝動の抑制・倫理判断が低下
扁桃体恐怖反応や共感反応が鈍い
側坐核(報酬系)殺人に“快楽”を感じて強化されやすい
ミラーニューロン他者の感情を感じ取る回路が弱い/切れている

➤ つまり:「やってはいけない」と思えない脳 × 快楽として学習された殺人という危険な構造。


🔁 シリアルキラーの内的サイクル

  1. 虚無感・フラストレーションの蓄積
  2. 支配・暴力のファンタジー(計画)
  3. 犯行(性的快楽・達成感)
  4. 一時的な満足
  5. 再び虚無・退屈・不安 → 繰り返す

➤ 殺人が“感情の調整装置”として機能しているケースもある


🎭 いくつかのタイプ分類(例:ロバート・レズラーによる)

タイプ特徴
性的サディスト型苦痛・支配で性的快楽を得る(多い)
ミッション型社会や特定集団を「排除すべき」と信じて行動
快楽追求型殺人行為そのものが娯楽・刺激
幻覚指令型幻聴・妄想に従って犯行(統合失調症の関与)

💬 よくある誤解

誤解真実
サイコパス=シリアルキラーサイコパスでも犯罪を犯さない人は多い
子どもの頃からヤバい一見“普通”の子だった例も多い
狂っているから仕方ない実際は計画的で冷静な犯行が多い(責任能力あり)

📌 まとめ:シリアルキラーの心理は…

  • 支配・快感・共感の欠如という構造で成り立っている
  • 脳と心の“倫理ブレーキ”が壊れており、それが快楽と連結して強化される
  • 恐ろしいのは「冷静な異常性」=見た目ではわからない
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  • 🧠 シリアルキラーの心理的特徴
    1. 1. ❄️ 共感性の欠如(感情の“切断”)
    2. 2. 🔥 支配欲と全能感
    3. 3. 🧩 人格の二面性(カメレオン的特性)
    4. 4. 🌪 過去のトラウマや虐待体験
    5. 5. 🧠 快感条件づけ(性的サディズムや殺害の“報酬化”)
  • 🧪 脳科学の視点から見ると…
  • 🔁 シリアルキラーの内的サイクル
  • 🎭 いくつかのタイプ分類(例:ロバート・レズラーによる)
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