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精神医学

カフェイン関連障害

カフェインは世界で最も摂取されている精神活性物質であるが
副作用により使用障害、中毒、離脱;不眠、不安などを生ずる

コーヒー;100-150mg
紅茶  ;30-100mg
ココア ;10-50mg
チョコ ;20 -30mg
コーラ ;25 -50mg

栄養ドリンク;50mg 
PL顆粒・SG顆粒;50mg
ほか総合感冒薬 ;50mg

米国成人の1日カフェイン摂取量は約200mgであるが
20-30%の人々は500mg以上を摂取している

低容量;20-200mgを摂取すると、多幸感・幸福感、注意力・集中力を覚える
しかし、300-800mgを摂取すると、不安・焦燥、神経過敏など不快感を覚える

喫煙者・飲酒者はカフェインの摂取量が多い
ベンゾジアゼピンの内服者にカフェインの大量摂取者が多い

カフェインは脳血管を収縮し脳血流を減少させる
偏頭痛薬にカフェインが含まれている理由である

カフェイン中毒は250mg以上の摂取にて生ずる
精神運動興奮、筋肉痙攣、胃腸障害、利尿、多汗など

1000mg以上を摂取すると、思考障害、不整脈、時に幻覚など
10000mg以上を摂取すると、てんかん発作、呼吸不全、そして死に至ることもある

症例1

A男は34歳の外資系・会社員、朝から晩まで猛烈に働いている、そのようなある日の夕方、突然、不安発作に襲われた、不安・焦燥、動悸・発汗などが認められた、生活の様子をうかがうと、毎日朝から栄養ドリンクを5-10杯は飲み、眠気を飛ばし、仕事しているとのことだった

症例2

B子は24歳の大学院生、修士論文が進まず焦っていた、教授の指導も厳しく、毎回、手直しをされた、期限が迫っているため、深夜まで机に向かう日々が続いた、眠い・怠い、そこで朝昼はコーヒー、夕夜は栄養ドリンクを常飲した、そのため深夜になっても眠れなくなり、昼夜逆転の生活に陥った、論文も手つかず、焦りは増すばかりだった

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