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精神医学

いわゆる「境界例」とは

1928年にリックマンが「精神病」「神経症」の中間に位置づけられる疾患群と報告、その後、「境界例」「潜伏性精神病」「偽神経症性分裂病」など、議論されました。1960年代に入り、カーンバーグが「境界パーソナリティ構造」(borderline personality organization)と定義しました。その心理的・防衛機制として分裂という機制から派生する否認、投影性同一視などを提唱しました。1980年に発表された『精神障害の診断と統計マニュアル』第3版(DSM-III)では、統合失調症との近縁性のある「統合失調型パーソナリティ障害」と対人関係の不安定性や傷つきやすさが焦点となる「境界性パーソナリティ障害」とに分類されました。

分裂;「よいもの」と「わるいもの」を切り離す
否認;現実を認めず、無視する(分裂した一面しか見ない)
投影性同一視;対象に投影したものに同一化する、相手を利用し、自分自身のある側面を体験し、それを内包しようとする、そこに交互作用が生じ、相手から投影された空想や感情と類似した形で感じたり、考えたりさせられる圧力を感じる(自分が感じる代わりに、相手に押し付ける形で感じさせる)

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