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精神医学

「自分を変える」から「自分で設計する」心理学

🧠 「自分を変える」から「自分で設計する」へ

従来の自己啓発や心理療法では、

「あなたには課題がある。努力して変わりましょう」
というアプローチが主流でした。

でも近年、特に発達特性・HSP・うつ・トラウマを抱える人たちにとっては、
その“変わること”こそが苦しみの原因になっている場合が多い。

だからこそ――

「変わる」のではなく、「今の自分を使ってどう生きるか」を考える視点が必要なんです。


🛠️ それが「自分のままで設計する」心理学

これは、心理学の中でも近年注目されている複数の潮流をベースにしています:

✅ 1. ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)

「嫌な感情を変えようとせず、共にあっても前に進む方法を見つける」

✔ 感情や思考を“コントロール”するのではなく、“あるがまま”にしておく
✔ その上で、自分にとって意味のある方向に行動する(価値志向)


✅ 2. ナラティブ・セラピー

「人生を“正しいストーリー”に当てはめず、自分で“語り直す”」

✔ 「私は○○ができないダメな人間だ」→ そのストーリーの“枠”を見つけて書き換えていく
✔ 「そのストーリー、本当にあなたが選んだものですか?」


✅ 3. 構造構成主義・デザイン心理学

「自分とは、“外部との関係の設計”で決まるもの」

✔ 「自分を変える」より、「環境・他人・タスクとの関係性を変える」ほうが効果的
✔ 自分というOSのまま、UI(使い方・配置・導線)を調整する=設計思考


🧩 どう実践するのか?(自分設計の3ステップ)

🔹 ① 自分の“取扱説明書”を知る

  • 朝が弱い/雑音に弱い/疲れやすい
  • 忘れっぽい/感情に波がある/他人の顔色に敏感

→ 自分の「デフォルト設定」を否定せず、“そういうもの”と見なす


🔹 ② 環境・関係・時間の「設計」を変える

  • 無理に朝型にしない → 午後スタートの仕事に
  • 完璧を求めすぎる → “7割でOK”と周囲に伝える
  • 感情が落ち込む日は → 予定を1個だけに絞る

📌 自分に合わせて「環境や行動のパターン」を作り替える=設計


🔹 ③ 「なりたい自分」ではなく「続けていける自分」を優先する

  • モデルは他人ではない
  • “頑張って一時的にすごい”より、“無理なく穏やかに生き続ける”を選ぶ
  • 変わるより、**“使いこなす”**ことに集中する

💡 例:「自分のままで設計する人」のイメージ

状況従来の考え方設計的アプローチ
朝が弱い朝型になる努力をする生活リズムを後ろにずらす
人付き合いが苦手社交的になろうとする必要最低限の関係を丁寧に保つ
感情の波がある感情を抑える訓練をする波を前提に予定とタスクを組む
注意が散る集中力を鍛えるタイマーと分割作業で管理

🌿 結論:

「自分を変えよう」とするたびに、自己否定が生まれる。
でも、“そのままの自分”を設計し直すとき、人生はやっとあなたにフィットする。


💬 最後にこんな言葉を:

「努力しなくていい。でも設計はしよう。」
― これは、無理せず生きるための“やさしい革命”です。

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    2. 🔹 ② 環境・関係・時間の「設計」を変える
    3. 🔹 ③ 「なりたい自分」ではなく「続けていける自分」を優先する
  • 💡 例:「自分のままで設計する人」のイメージ
  • 🌿 結論:
  • 💬 最後にこんな言葉を:
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