「社会認知」とは
「神経認知」が、注意・集中・記憶、流暢性、遂行機能など、基礎的・要素的な認知機能であるのに対し、「社会認知」とは、対人的・社会的状況における情報の補足や判断に関する認知機能です。具体的には、他者の意図や性格を理解する、対人関係の認知機能です。主に、前頭葉ー上側頭回ー偏桃体、脳・神経Networkが関与していると考えられています。
心の理論(Theory of Mind. TOM)
他者の心(気持ち)を想像したり、他者は自分と異なった信念(考え方)を持っていることを理解する機能。
結論への飛躍(Jumping to Conclusions. JTC)
何らかの問題に対し、数少ない情報から、結論へ至ってしまうこと、健常者は多くの情報を得て、熟慮・検討してから結論に至るのに対し、精神病者はJTCの傾向が認められます。
原因帰属 Bias
何らかの問題に対し、原因を、自己の発言・行動など内的要因に原因を求める場合と、他者の発言・行動、状況・偶然など外的要因に原因を求める場合とがあります。精神病者は外的要因へ原因を帰属(求める)傾向が認められます。
発散的・収束的思考
何らかの問題に対し、いくつもの解決方法を考え出すための思考を発散的思考、いくつもの解決方法から一つの解決方法へ決定するための思考を収束的思考と呼びます。