「病態水準」とはカーンバーグにより提唱された精神分析の概念です。精神症状の重篤さを、現実見当識、自己同一性、防衛機制の3項目により、神経症レベル・境界例レベル・精神病レベルの3水準に分類しました。
現実検討能力;現実を正しく認識する能力、自我境界(自分と他人、内界と外界)を正しく区別する能力。
自己同一性;自己の記憶・思考・認知などの一貫性を保てているか、自己を一つのまとまりをもった人格として認識できているか。
防衛操作;ストレスや欲求不満・葛藤などに対し、適切な防衛機制を用いられるか。
神経症レベル;不安や恐怖を感じやすい群
境界例レベル;派手で突飛な行動を示す群
精神病レベル;奇異で風変わりな行動を示す群