
性格:知・情・意/認知・情動・情動を総合した個人の特徴で、「個性」として表されます。
人格:性格と同義であるが、日本では「善悪」を含む場合あり、“Personality”とも代用。
気質:先天的な特性・傾向。
Big Five:神経症、外向性、開放性、調和性、誠実性
1960-1990年代に米国にて発展した性格分類法
当院ではNEO-FFIにて検査実施


Highly Sensitive Person Scale 日本版(HSPS-J19)
髙橋 亜紀 中京大学大学院心理学研究科
- 大きな音や雑然とした光景のような強い刺激がわずらわしいですか?
- 大きな音で不快になりますか?
- 一度にたくさんの事が起こっていると不快になりますか?
- いろいろなことが自分の周りで起きていると、不快な気分で、不快な気分が高まりますか?
- 明るい光や強いにおい、ごわごわした布地、近くのサイレンの音などにぞっとしやすいですか?
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗くした部屋などプライバシーが得られ、刺激の少ない場所に逃げ込みたくなりなりますか?
- 一度にたくさんのことを頼まれるとイライラしますか?
- 短時間にしなければならないことが多いとオロオロしますか?
- 他人の気分に左右されますか?
- ビクッとしやすいですか?
- 競争場面や見られていると、緊張や動揺のあまり、いつもの力を発揮できなくなりますか?
- 強い刺激に圧倒されやすいですか?
- 痛みに敏感になることがありますか?

- 子どもの頃、親や教師はあなたのことを「敏感だ」とか「内気だ」とか見ていましたか?
- 生活に変化があると混乱しますか?
- 微細で繊細な香り・味・音・芸術作品などを好みますか?
- 自分に対して誠実ですか?
- 美術や音楽に深く感動しますか?
- 豊かな内面生活を送っていますか?
1-19の質問に対して
1; まったくあてはまらない
2; ほとんどあてはまららない
3; あまりあてはまらない
4; どちらとも言えない
5; ややあてはまる
6; かなりあてはまる
7; 非常にあてはまる

健康なパーソナリティ Gordon Willard Allport
- 自己意識の拡大 自己自身だけに集中的に向けられていた関心が、家族・異性・趣味・政治・ 宗教・仕事へと広がり、これにどれだけ積極的に参加し、自己をどれだけ拡大してゆくか。いわば、他人の幸福を自分の幸福と同一視できるほど重要視し、拡大視できるか
- 他人との暖かい人間関係の確立 家族や友人に対して、どれほど深い愛情を伴う親密さと、全ての人の人間的状態に敬意を払い理解するという、共感性を持つことができるか
- 情緒的安定 欲求不満の状況でもそれを受容するとともに、これをどれほど適切冷静に処理し、安定した精神状態を保つことができるか
- 現実的知覚、技能および課題 歪曲されない正確な現実認識と、真実性への認知の構えをどれほどもっているか。基本的知的能力だけでは不十分で、むしろ高い知的能力をもちながら、情緒的均衡を欠くために、健康なパーソナリティとなれない人も多数存在する
- 自己客観化、洞察とユーモア 自分自身とは何か、自分自身が持っているものは何か、他人は自分が何を持っていると思っているのか、といったことを客観的に知り、洞察しているか。この洞察とユーモア感覚は強く関連している
- 人生を統一する人生哲学 人生をいかに生きてゆくか、という目標への指向性をどれほど明確にもっているか、そして、人生に統一を与えてくれる哲学、すなわち価値への指向をどれだけもっているか

「人格者」とは
「人格者」とは「優れた人格の備わった人物」と定義されます。
英語では “Human of character”, “Human of integrity” と表現します。
“Character” は「人格・品性」、“Integrity”は「誠実・高潔」を意味します。
具体的には、
正義感が強い、約束・時間を守る
公平・中立・平等である
明朗・活発・誠実である
責任感・向上心が強い
謙虚・素直であるなど
重要なことは、これらが「努力」で身に付けられるということです。
前記しました心理療法や日々の心がけにより「人格の向上」を目指しましょう!