感覚器が刺激されていないのに「知覚」を生ずる病的体験。「対象なき知覚」。
感覚・客観・実体・外部性を特徴とします。
光・音など単純な「要素幻覚」/声・姿など複雑な「有形幻覚」。
幻視、幻聴、幻味、幻臭、幻触など。
幻視:意識障害やレビー小体型認知症に多く生じます。
幻聴:統合失調症に多く、自分の考えが声になり聴こえることを「考想化声」と呼びます。
幻味・幻臭:不快な内容が多く「被害妄想」を伴いやすいです。幻臭の一種に「自己臭恐怖」があり、思春期に生じやすいです。
幻触:身体表面の幻覚から「体感幻覚」という奇妙で異常な幻覚を執拗に訴える幻覚まで…
例えば「脳がドロドロに崩れている」「腸がグルグルねじれている」