LINE を使った受診日時のお知らせを一時的に休止しています。詳しくはこちらをご覧ください。

東京・銀座の心療内科・精神科・メンタルクリニック

オンライン
予約
お問い合わせ
アクセス
診療時間
精神医学

スマホ依存症

スマホ依存症(スマートフォン依存症、Smartphone Addiction or Mobile Phone Addiction)とは、スマートフォンの使用が過度になり、日常生活に支障をきたす「行動依存」です。


スマートフォン使用のコントロールの欠如
スマートフォンの使用時間や頻度を自分で制御できなくなる状態です。スマートフォンを使い続けるため予定や約束を守れなるなることもあります。

スマートフォンへの過度な集中
スマートフォンが生活の中心となり、他の重要な活動や関係が後回しにされます。食事中や会話中もスマートフォンを手放せない、睡眠時間を削りスマートフォンを使用するなどが見られます。

ネガティブな影響にもかかわらず使用を継続
スマートフォンの使用が仕事や学業、家庭生活、人間関係に悪影響を及ぼしているとわかっていても、その使用をやめられない状態です。

不安や焦燥の出現
スマートフォンを使えない状態になると不安や焦燥を感じることが多くなります。通知やメッセージが気になり、常にスマートフォンをチェックしなければならないという強迫観念を持ちます。

心理的影響
不眠・不安・うつの増加が見られます。SNSでの評価に過度に依存することにより自己肯定感が低下します。

社会的影響
家族や友人とのコミュニケーションが減少し、人間関係が希薄になります。また、仕事や学業に集中できなくなり、パフォーマンスが低下します。

身体的影響
長時間の使用により、視力の低下、肩こりや首の痛み(スマホ首)、睡眠障害などの身体的な不調が生じます。

スマートフォン依存スケール
1. スマホ使用のため、予定していた仕事や勉強ができない
2. スマホ使用のため、(クラスで)課題に取り組んだり、仕事や勉強をしている時に、集中できない
3. スマホを使っていると、手首や首の後ろに痛みを感じる
4. スマホがないと我慢できなくなると思う
5. スマホを手にしていないと、イライラしたり、怒りっぽくなる
6. スマホを使っていない時でも、スマホのことを考えている
7. スマホが毎日の生活にひどく悪影響を及ぼしていても、スマホを使い続けると思う
8. ツイッターやフェイスブックで他の人とのやり取りを見逃さないために、スマホを絶えずチェックする
9. (使う前に)意図してたよりスマホを長時間使ってしまう
10. 周りの人が、自分に対してスマホを使い過ぎていると言う

治療と対処
スマートフォンの使用制限

スマートフォンの使用時間を制限するため、アプリや機能を使ってスクリーンタイムを管理することが有効です。スマートフォンの通知をオフにする、特定の時間帯にはスマートフォンを使わないようにするなどの対策もあります。

代替活動の導入
スマートフォンに依存しない時間を増やすために、運動、読書、趣味などの代替活動を取り入れることが推奨されます。これにより、スマートフォン以外の方法でリラックスしたり楽しんだりすることができるようになります。

認知行動療法
スマートフォン使用に対する依存的な行動や考え方を変えられます。専門家の支援を受け、使用習慣を見直し、健康的な行動パターンを形成します。

サポートグループ
スマホ依存症に苦しむ人々が集まり、経験や対策を共有するサポートグループも役立ちます。同じ悩みを持つ人々と交流することで、孤立感が軽減され、依存からの回復を目指せます。

スマホ依存症は、現代社会において増加している問題であり、適切な対処が必要です。生活のバランスを取り戻し、健康的なスマートフォン使用習慣を身につけることが重要です。

この記事は参考になりましたか?

関連記事

PAGE TOP