うつ病とは、憂うつな気分になったりする気分の不調と、眠れなくなったりする身体の不調とを特徴にする病気です。数日で回復する正常範囲内の反応もあれば、長期間継続する病気のこともあります。症状が2週間以上続いたり、仕事や生活に支障を生じたりしているようならば、速やかに治療を受けられることをお勧め致します。
原因は脳内の神経間におけるセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンといった神経伝達物質が不足することに起こることによると考えられています。これは何か辛いことや悲しいがあって起こる心因性のこともあれば、何の理由なく起こる内因性のこともあります。
軽症うつ病は十分な休養を摂れば自然に回復しますが、仕事や生活に支障を生じる中等症以上では、適切な服薬も望まれます。特に十分な睡眠や食事が取れるよう心身両面からの治療を要します。
一方でうつになった原因を考えることも必要です。過重労働や職場や家庭の人間関係であることが少なくありません。このような場合は、冷静に原因を分析し、問題を解決することが必要なのです。
そして一人で考えるよりも、誰かに相談するのが良いでしょう。家族や友人と相談して解決すればそれに越したことありませんが、最近は精神科医や心理士も増えていますので、一度ご相談されてはいかがでしょう。3ヶ月前後の服薬・療養により回復された後は、予防に努めることが大事です。一度うつ病になると、再発される方が少なくありません。したがって、ご自分の性格を自覚し、無理のない生活を送られることをお心がけ下さい。そして、一病息災という言葉もあるように、今回の病気を今後の生活・人生に役立てられるようになれたら良いですね。